理由や時、条件を表す文章を作る際、接続詞を用いることが通常とされていますが、分詞を用いることでwhenやbecauseなどの接続詞を使わずに文章を作ることができます。
このように、分詞が理由や時、条件と同じ役割を果たす場合の文法を分詞構文と呼びます。
また、分詞構文を使うことによって、理由や時、条件を表す従節の主語が主節と同じ場合、主語を省くことができます。そのため、文章を簡略化し、読みやすくすることができるのです。
分詞構文をマスターすることによって、英文の長文読解や英文の作成の時間短縮に役立ちます。テストでも頻出する文法なので、是非マスターしていきましょう!
今回は、分詞構文の作り方、例文、付帯状況について解説していきます。
分詞構文の作り方
分詞構文の作り方は至ってシンプルですが、中途半端に理解したままだとミスを引き起こす原因にもなります。
順序を追って解説をしていくので、文章を分詞構文に変える場合は、手順をひとつひとつ確認しながらおこないましょう。
- 文章の中にある時、条件、理由などを表す接続詞を消す
- 従節部分の動詞をing型にして分詞の形にする
- 従節と主節の主語が一致している場合は、従節の主語を消す
以上です。
この流れをしっかりと把握できれば分詞構文はマスターできます。
分詞構文を作ってみる
では早速、この文章を分詞構文に変えてみましょう!
When I went to the school, I knew about my friend’s sick.
→Going to the school, I knew about my friend’s sick..
Because I was sick, I did not go to the school.
→Being sick, I did not go to the school.
と、なります。
分詞構文の形だけを覚えて使おうとすると、間違った形で理解してしまい、テストでも間違える原因となります。
しかし、作る順番をしっかり把握することによって、ミスなく解くことができます。手順を一つ一つ辿っていくことは面倒なことですが、慣れていない時は必ず意識して行いましょう。
ここで、例文をいくつかご紹介します。書き取りをしたり、音読をして分詞構文の形に慣れるようにしましょう。
分詞構文の例文
Washing my car, I met my sister.
車を洗っているときに私は妹と会いました。
Going back to her hometown, she saw the terrible car accident.
地元に帰るときに、彼女は酷い車の事故を見た。
Reading this book, I met the novelist who wrote this book.
この本を読んでいるときに、私はこの本を書いた小説家に会った。
Having flu, I could not go out.
インフルエンザになったので、私は外出できなかった。
分詞構文の付帯状況とは
分詞構文の付帯状況とは、「~しながら」「~して」など、同時に2つの動作を表すときに用いる文法です。
「テレビを見ながらお菓子を食べていた」「料理をしながら買い物を頼んだ」など、2つの動作を同時進行しているときに使う文法は日本語にもありますよね。
または、「~して、そして~する」など、通常ではandを用いる連続した動作の文章も分詞構文を用いることが出来ます。これらを分詞構文の付帯状況と呼びます。
例文をいくつかご紹介するので、確認してください。
分詞構文の付帯状況の例文
「~しながら」の例文
She is watching TV, eating a snack.
彼女はお菓子を食べながらテレビを観ている。
My mother washed dishes, asking my younger sister to buy eggs.
私の母は妹に卵を買うように頼みながら、お皿を洗っていた。
He read this book, drinking a cup of coffee.
彼はコーヒーを飲みながら、この本を読んでいた。
~して、そして~するの例文
A girl came, asking me where her mother was.
少女がやってきて、彼女の母親はどこにいるかと私に尋ねた。
My mother came to my room, saying to me, “do your homework“.
母が部屋に来て、私に「宿題をやりなさい。」と言った。
I studied mathematics, asking my teacher about the difficult part.
私は数学を勉強して、先生に難しいパートを尋ねた。
まとめ
最後に分詞構文のまとめを行います。
- 分詞構文とは、主語や動詞を簡略化し読みやすくすることができる文法
- 慣れないうちは作り方を確認し、3つの順序に従って文章を作るように心がける
- 「~しながら」などの同時進行の文章にも用いることができる
以上です。
分詞構文は、作り方が至ってシンプルなので覚えることは簡単です。しかし、中途半端な覚え方をしてしまうとミスを招きやすいので、慣れていない間はしっかりと作り方の順序に従うようにしましょう。