未来完了形と未来完了進行形!意味と違いと使い分け

未来の予定を言うことは日本語でもあることなので、英語で未来の場合willを使うということは自然と頭に入った人も多いと思います。

それでも日本語では語尾が変わるだけなので、別の単語が追加されるというのは、日本語を母語とする私たちにとって少々慣れない部分もあると思います。

英語は日本語と異なり、時制が細かく分かれている言葉です。細かい時制の使い分けに戸惑い、英語に苦手意識を持つ生徒さんも少なくありません。

時制をマスターするには、それぞれの特性をしっかりと理解し、問題を何度も解くことによって慣れることが必要不可欠です。

そこで、今回は未来完了形と未来完了進行形について解説をしたいと思います。

未来完了形

過去完了形で、過去に完了していること、経験していること、過去に継続していることを表現で表現するように、未来完了形でも同様の内容を表現することができます。

未来完了形の文法

未来完了形の形は、現在完了のhaveと未来を表すwillを用います。そして動詞は過去分詞になるので、「will+have+過去分詞」という形になります。

この形は決して変わることはないので確実に押さえましょう。

意味と訳し方

未来完了形の意味は、「(未来のある時で)~し終えるだろう。」または「(未来のある時点までに)~するだろう。」という意味になります。

つまり、過去又は今始めようとする事に対して、未来のある時に完了する、未来のある時までしている、という文章の時に用いることができます。

未来完了形の例文

  • I will have finished my homework when my parents go home.
    (両親が家に帰ってくる時には、私は宿題を終えているでしょう)
  • I will have played tennis when my friends come to the park.
    (私の友達が公園に来るときには、私はテニスをしているでしょう)
  • She will have been to America when I finish my work.
    (私が仕事を終える時には、彼女はアメリカに行っているでしょう)

 未来完了進行形

未来完了進行形とは、未来完了形と同様に、「(未来のある時まで)~しているだろう。」という継続の意味があります。では何故、未来完了形でも同じように継続の意味があるのでしょうか。

未来完了進行形の文法

まず、未来完了進行形は「will+have+been+動詞ing」という形です。この形をしっかりと覚えましょう。

未来完了進行形の例文

  • I will have been studying English until my mother finishes her work.
    (私の母が仕事を終えるまで、私は英語の勉強をしているでしょう。)
  • He will have been playing baseball until his mother picks him up.
    (彼の母親が迎えに来るまで、彼は野球をし続けるでしょう。)
  • She will have been talking with her friend until her mother tells her to do her homework.
    (彼女のお母さんが宿題をやるように言うまで、彼女は友達と話し続けるでしょう。)

未来完了と未来完了進行形の違いと使い分け

未来完了進行形のように継続を表す場合には、用いる動詞が状態動詞か動作動詞かによって、未来完了進行形か未来完了形を使い分ける必要があるのです。

これは過去完了形と過去完了進行形でも同様なので、この機会にしっかりと覚えましょう。

状態動詞と動作動詞の違い

状態動詞と動作動詞の違いは、その動作をすぐに止められるかどうかにあります。

状態動詞とは?

例えば、liveなど「住む」という動詞に関しては、引っ越しなどがない限り住むことを変えることはできないですよね。引っ越せば確かに止めることはできますが、いきなり3秒後に止めるということは不可能なはずです。

このように、瞬間的に止めることができない動詞のことを状態動詞と呼び、状態動詞は進行形に変えることはできません。

動作動詞とは?

一方で、playやstudyなどは、すぐに止めろと言われて止めることができますよね。このような動詞は動作動詞となり、進行形にすることができます。

進行形にできない状態動詞は必然的に、「will+have+過去分詞」である未来完了形を使う必要があります。そして、進行形にできる動作動詞は未来完了進行形を使うことができるのです。

未来完了形を学ぶ必要性について

英語では、未来に続く継続や完了、経験を表す場合、willだけでは表すことができません。Willはあくまで「~するだろう。」という意味を含んでいるだけなので、「(未来のある時までに)~するだろう。」という未来での完了や継続を表す場合別の言葉を組み合わせる必要があるのです。

日本語はそこまで意識しなくても問題がない時制でも、単語を組み合わせてパズルのように文章を組み立てる英語では、新たな文法で時制を表現する必要があるのです。

日本語感覚で言ってしまうと、「そこまで気にしなくても良いじゃない。」という部分も多いはずですよね。ましてや過去に完了していることや現在既に終わっていることなど、そこまでこだわらなくても、と思ってしまいます。

しかし英語の場合、willを使うだけだと具体的な時制を指定することができず、会話に誤解や混乱を生み出してしまうのです。英語で時制をしっかりしていないと、過去に起こったことを、今起こったことのように誤解されてしまったり、未来に終わる予定のことを、すでに終わると思われていたなどの会話のすれ違いになってしまいます。

そこで、英語で意思の疎通をしっかりとつけるために、過去、現在、未来だけでなく、進行形、完了形、完了進行形などの複雑な時制が生まれたのです。

まとめ

最後に未来完了形と未来完了進行形のポイントをまとめます。

  1. 未来完了形は未来における完了・継続・経験を表す
  2. 未来完了形は「will+have+過去分詞」
  3. 未来完了進行形は、未来における継続を表す
  4. 未来完了進行形は「will+have+been+動詞ing(進行形)」
  5. 瞬間的に止めることができない状態動詞の場合の継続では未来完了形を用いる
  6. 瞬間的に止めることができる動作動詞の場合の継続は未来完了進行形を用いる

以上のことを押さえれば、未来完了形・完了進行形はマスターできます。

特に、未来完了形と未来完了進行形の区別は過去完了形や過去完了進行形でも同じです。複雑な時制だからこそ、共通点を探して効率よく覚えていきましょう!

 

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