小中学生が以外と間違えやすい熟語漢字トップ10と覚え方

受験の世界でも漢字は大切です。中学受験ではほとんどの学校が5〜10問、漢字の書き取り問題を出します。

漢字が分かれば言葉の意味も分かり、ひいては読解の役にも立ちます。しかし、漢字はやはり厄介なもの。知らなければ手も足もでません。

今回は進学塾の小学校の生徒を見ていて、間違えやすいと感じる漢字をご紹介します。国語教師が使う覚え方のテクニックも載せますので、ぜひ効率的な勉強に役立ててくださいね。

間違えやすい熟語漢字トップ10

10位 明朗

「明郎」という間違え方が多いです。「桃太郎」などで見る漢字をそのまま当てたということで、気持ちはよく分かります。

「朗らか(明るい様子)」という言葉を知ると、少し納得してくれることがあります。右側に月という漢字がついていることを意識すると、「明るい」という意味がよりイメージしやすいですよね。

9位 親孝行

「親考行」と間違えがちです。「考」は日常でもよく読み書きするため、「孝」だと気が付かないまま練習していた……なんてことも。

親を大切にする子供の気持ちを表す漢字だから「子」が入っているんだ。と、こじつけでもいいので漢字と意味を結びつけると、子供としては分かりやすくなるようです。

8位 展覧会

「展望」「進展」なども同じです。「展」を正しく書けない子供がかなり多いのです。一番下の部分を「衣」と同じように、一画多く書いてしまいがちです。

新しい漢字を練習する際は、必ず画数も確認させたいですね。正しい漢字を見慣れている大人であれば、一瞬で違和感を覚えます。時には大人の目で漢字練習を見守ってあげてください。

7位 垂直

四年生の算数で習う「垂直」ですが、漢字となるとなかなか正確に書けないようです。上から下に突き抜けた後、一画多く横棒を書いてしまうんですね。

こちらも画数の問題ですが、目と手が正しい漢字を覚えるまで何度も書いてみると良いですね。算数で書くときも間違えないよう意識しましょう。普段から正しく書いていればテストで焦ることはありません。

6位 講義

「講議」と書いてしまう子供がとても多く、意味を考えてもなんとなく違いが分からないようです。

細かいことを言えば、「議」は相談するという意味があり、一方的に話す「講義」には使わない……ということにはなりますが、そんなことを聞いて納得してくれる子供は一握り。「言ベン」がしつこいからひとつだけにしようね、と言った方が反応が良いです。

5位 引率

「ソツ」なんだから「率(リツ)」ではなく「卒(ソツ)」と書いてしまう。これも気持ちはよく分かります。

「引率」の意味、「率いる」の意味が分かれば書き間違えることも減るでしょう。

4位 有頂天

ほとんどが「有頂点」という間違いで、まれに「右頂点」というものもあります。原型をとどめていませんね。三字熟語では最も間違えやすいと言えるでしょう。

「天にも昇る得意げな気持ち」と説明すると、「天」である必要性が伝わります。

3位 拝見

漢字テストだけでなく敬語の問題でも間違いが目立ち、非常にもったいないと感じることも多くあります。「拝見」の「拝」は横棒が四本。でも四本の漢字は少ないため、よく見る三本にしてしまいがちです。

漢字を間違えると敬語の問題でも×になってしまうと理解させることで、正確に書く意識が芽生えることもあります。

2位 専門

第二位としましたが、同率一位だと思っているくらいに間違いの多い漢字です。「博」のイメージが強いのか、どうしても最後に点をうってしまいます。さらに「専門」ではなく「専問」と書いてしまうこともあるため、クラスによっては半数が正しく書けなかったなんてことも。

「専ら(もっぱら)」という言葉も同じく問われます。送り仮名や読み方で間違えることが多いので、一緒にチェックしておきたいですね。

間違いが多いということは入試でも狙われやすいということ。少なくとも「専門」は完璧に書けるよう、しっかりと練習しておきましょう。

1位 成績 功績 業績

第一位はこちら。「成積」「功積」「業積」と書いてしまうことが多いのですが、大人でも一瞬迷う人も多いのではないでしょうか。「勉強の積み重ねで成績が上がる」なんて考えると、確かに「積」でも良いのかなと思ってしまいます。

「績」は「つむぐ」という意味で、「作り上げた結果」を意味します。意味で覚えられるのが理想ですが、「成績」はみんな間違える!だからしっかり覚えよう!というモチベーションでも構いません。「専門」と同様、間違えやすい漢字は狙われるのですから。

覚え方のポイント

間違えやすい漢字を10並べてみましたが、覚え方は大体同じです。

・意味を理解する
・正しく書き取り練習する
・間違えやすい漢字だと意識する

以上3つのポイントを確認し、ぜひ他と差をつけてくださいね。

 

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