時制の一致はこれで完璧!絶対に分かる例文と解説

日本語で、これから勉強するなら「勉強する。」、昨日勉強したなら「勉強した」、のように、現在の表現と、昨日という過去の表現で語形が変わりますよね。

このように、英語も「いつの話を、いつにするか」に言葉に変化が現れます。

この英語の時制は日本語よりもとても複雑なので、つまずきやすい生徒さんが多いのが現実です。

日本語のように語尾だけが変わるのであれば良いのですが、英語では数えきれないほどの動詞があり、その動詞の全てが時制によって形を変えます。

規則的に語尾に文字が足されるだけのものもあれば、不規則にスペルが変わってしまう動詞もあります。

規則動詞、不規則動詞というのを聞いたことがありますよね。覚えるのに苦労した人はたくさんいると思います。

なので、今回は皆さんがつまずきやすい英語の時制と時制の一致について解説をします。

時制の種類は?

まず、英語の時制の種類について説明します。

まず、英語には過去、現在、未来と大きく3種類あります。そしてそれぞれの時制に、基本形、進行形、完了形、完了進行形と4つに分類をされます。

つまり、合計で12個の時制があると思ってください。

時制の一致とは

時制の種類だけを見ても目眩がしてしまいそうになりますが、次に時制の一致について解説します。

時制の一致とは、文章の中で、主な部分である主節が過去であればほかの部分も過去で統一するというルールです。

このルールは日本語と異なり、英語独特のルールになるので、かなり難しいと感じてしまうかもしれません。

なので、まずは時制の一致の一番大きなポイントを押さえましょう。

時制の一致で押さえておくべきポイント

メイン(主節)が過去なら、他(従節)も全部過去。

これだけです。

この大原則さえ守ることができれば、時制の一致は怖くありません。ここで、例文を見てみましょう。

時制の一致をやってみよう

I think he is a hard worker.
私は彼が努力家だと思います。

この文章を過去形にしてみましょう!

時制を一致させよう

先ほどお伝えしたように、時制を一致させる必要があり「メインが過去なら、全部過去」に当てはなければいけません。つまり、正しい英文はこちらです。

I thought he was a hard worker.

thought を受けて is が was になっていますね。これが正解になります。

よくある間違い

この文章が過去になった場合、日本語では「私は彼が努力家だと思いました。」となるので、「私は思った」というのは過去ですが、「彼が努力家である」のは今でも変わらないので現在形にしたくなるでしょう。

その流れでつい、「I thought he is a hard worker.」と書いてしまい、点を落としてしまう人はたくさんいます。

この文章では時制の一致の大原則が破られてしまっているので、英文法的に正しくありません。

訳すときのポイント

上の例文を日本語訳をすると、「私は彼が努力家だったと思いました」と訳す人がほとんどですよね。これでは、昔は努力家だったけど今はどうなんだろう?と疑問に思ってしまうでしょう。

なので、あえて日本語に訳さないようにしましょう。

日本語に訳すことによって、意味が違うと思い、訂正して解答を間違えてしまうというケースはかなり多いのです。なので、日本語に訳さない勇気も必要です。

元々英語と日本語はまったく異なる言葉であるということを踏まえつつ、時制の一致の大原則をしっかりと守るようにしましょう。

大過去について

時制の一致は訳さないと説明しましたが、では「私は彼が努力家だったと思いました」と表現するにはどうすればいいでしょうか?

これは大過去という表現を使います。大過去はhad+過去分詞を使います。

大過去での表現

まずはわかりやすく時制の一致と比較して考えてみましょう。

時制の一致

John said that he liked chocolate.
ジョンはチョコレートが好きだと言った

主節が過去なので、従節も過去ですね。そしてチョコレートは好きです。

では、この「チョコレートが好き」を過去にしてみましょう。

大過去

John said that he had liked chocolate..
ジョンはチョコレートが好きだったと言った

時制の一致との違い

時制の一致の例文との違いがわかりますか?大過去の日本語を噛み砕くと

「ジョンは(もうチョコレートは好きではないけれど、以前は)好きだったと言った」

ということですね。ジョンがチョコレートが好きだったのはsaidよりも前のこと、なので大過去になるのです。

最後に

いかがでしたか?

英語の時制についてのポイントを確認しましょう。

  1. メインが過去であれば、他も全て過去になるという大原則を守る
  2. 日本語に訳して考えるのを控える
  3. 時制の一致で過去を表現するときは大過去を使う

慣れない英語の時制をマスターするのはとても大変ですが、以上のポイントをしっかりと押さえて頑張っていきましょう!

 

講師は全員東大生!ファースト個別

講師は全員東大生!教室指導も、オンライン指導も可能!

今、子供の教育において市場で解決されていない大きな問題の一つは、家庭学習です

コロナ時代において、お子様が家で勉強する機会が多くなり、家庭学習における保護者様の負担はより増大しています。学習面の成功は保護者様の肩に重くのしかかっているのが現状です。このような家庭学習の問題を解決します!

講師は全員現役の東大生、最高水準の質を担保しています。


講師は全員東大生!ファースト個別はこちら