asは「~として」「~だから」という意味で多く使われているという認識があると思います。
しかし、asは接続詞や類似を表す関係代名詞としての役割を果たすなど、非常に幅広く使うことができる単語なのです。
そのため、asの使い方が多すぎるあまり、一つ一つの使い方を中途半端に覚えてしまい、テストで減点されるということも少なくありません。
大事なことは、数あるasの使い方の中から、自分が使えそうなものをピックアップし、一つ一つ使い方をマスターしていくということです。
一気に覚えようとしても、他の使い方と混同してしまいミスを招く恐れがあります。一つ一つ、着実に覚えていくことを意識しましょう。
そこで、今回は3つのasの使い方について解説したいと思います。
接続詞としてのas
原因や理由を表す
Asは接続詞としてとても幅広く使われます。中でも原因や理由を表す、「~だから」という表現で多く使われています。
As I needed to talk with her, I could not have time for lunch.
(私は彼女と話す必要があったので、昼食の時間が取れなかった)
このように、becauseなどと同様に原因や理由を表す文章で使うことができます。
比較や比例のas
比較や比例を表す時も使うことができます。
日本語訳の意味としては、「~に従って」「~のとおりに」などの訳し方がされます。
You should do as she tells you.
(あなたは彼女の言う通りにするべきだ)
このように、主語が行う行動に対して、別のものを比較・比例する時にもasを使うことができます。
時を表すas
「~しながら」などの時を表すことも可能です。
I always sing my favorite songs as I cook dinner.
(私は夕食を作りながらいつもお気に入りの歌を歌います)
この場合のasはwhenやwhileよりも同時性が強くなるので、ある物事をしている時に同時に行っている物事について伝えたい時に使うと非常に便利です。
制限や範囲を表すイディオムとしての使い方
「as far as」や「as long as」などで「~の限り」という制限や範囲を表すことも可能です。
「As far as」は行動の制限や範囲を示します。
As far as I know, my mother’s stew is the best delicious stew in the world.
私の知る限り、私の母のシチューは世界で一番美味しい。
「as long as」は時間の制限を表します。
I will let nobody hurt my daughter as long as I live.
(私が生きている限り、誰にも私の娘は傷つかせない)
前置詞としてのas
Asは前置詞としても使うことができます。
「~として」という表現で使ったことがある人も多いのではないでしょうか。例えば、
I work as an English teacher in this school.
(私はこの学校で、英語の先生として働いている)
I will do my best as a singer.
(私は歌手として最善を尽くします)
このように、「~として」という意味で前置詞として用いるasは一番使いやすく覚えやすいので、asを習ったばかりの人は、まず前置詞からマスターすると良いでしょう。
関係代名詞としてのas
Sameなどと一緒に使うことで類似性を表す関係代名詞として使うこともできます。
関係代名詞としてのasは一番複雑なので、一つ一つ丁寧に学ぶようにしましょう。
「as A as B」という構文
このasの組み合わせで「Bと同じくA」という意味を作ることができます。
She is as beautiful as this famous actress.
(彼女はこの有名な女優と同じくらい美人だ)
このように、比較する対象が同じ基準にある場合に使うことができる用法です。
「the same A as B」という構文
「Bと同じA」という意味を作ることができます。この用法は通常の関係代名詞とほぼ同じ使い方なので、asをthatに変えても問題はありません。
I have the same bag as she has.
(私は彼女が持っているものと同じバッグを持っている)
このように、類似を表す関係代名詞としてもasは使うことができます。
他の用法と混同しない為にも、一気に覚えようとせず、一つ一つ学習していきましょう。
まとめ
最後にasのまとめを行います。
- asは前置詞、接続詞、関係代名詞としての役割を持つ
- 使い方が幅広い分、一つずつしっかりと学ぶことが大切
- 英文を読み、asがどの使い方をしているか分析する練習方法もオススメ
ほとんどの表現をasで代用できるといっても過言ではないくらい、asの使用できる幅はとても広いです。
だからこそ、一つ一つを確実に覚えなければ、間違った使い方をしてしまったり、些細なミスで減点になってしまう可能性が大きくなります。
Asを学習するときは、前置詞、接続詞、関係代名詞の用法別に学ぶことをおすすめします。また、同じ用法の中にも意味が大きく異なったり、使い方が大きく異なるものは、一つ一つ丁寧に学習していくようにしましょう。