
ifは「もしも~だったら」などの、この先の可能性や自分の希望を表す時に用いる接続詞です。
Ifを使った文法は仮定法と呼ばれますが、仮定だけでなく想像や願望を表すときにも用いられます。
通常のifを用いた文章は以下の2通りになります。
可能性が十分ある場合のifの意味と使い方
仮定している内容が、十分にこの先起こる可能性が高い場合は、if文が現在形、カンマ以下の文章が未来形』
となります。
例えば、「明日雨が降ったら試合は中止します。」という文章。運動会やスポーツの試合でよく言われる雨天中止は可能性が十分に有り得ますよね。
その場合のif文は、以下のようになります。
If it is rain tomorrow, the game will be cancelled.
それでは例文をいくつか紹介します。
例文
- If I pass this test, I will buy a cake that I want to eat for a long time.
(もし私がこのテストに合格したら、私は長い間食べたいケーキを買います)
- If she goes to the park, my younger brother will be able to play tennis with her.
(もし彼女が公園に行くなら、私の弟は彼女と一緒にテニスができるでしょう)
- If the train is late, I will be late for my work.
(もし電車が遅れたら、私は仕事に遅刻するでしょう)
可能性がほとんどない場合のifの意味と使い方
「もし夏に雪が降ったら」など、ほとんどあり得ない現象や、「昨日遊園地に行けば会えたのに」など、すでに過去のことで変えることができない事実を、違った見方で仮定や想像をするときに使う表現が以下の通りです。
現在や未来のことについて話している場合
「もし夏に雪が降ったら、多くの人がびっくりするだろう。」という文章は、時制では現在や未来のことを表しています。
ほとんど可能性のない事柄で、現在や未来のことを表す時には、Ifの文は過去形になり、カンマ以下の文章にはwouldやcouldが含まれます。
上記の文を英訳すると、
If it snowed in the summer, many people will be surprised.
となります。
例文
- If I lived in America, I would be able to speak English very well.
(もし私がアメリカに住んでいれば、英語を上手に話せていたのに) - If I chose a red skirts, my mother would say that it is not suitable for me.
(もし私が赤いスカートを選んでいたら、私のお母さんは似合わないと言うだろう) - If my son did not pass the test, he would not be able to graduate his university within four years.
(もし息子がテストに合格しなければ、4年以内に大学を卒業できないでしょう)
過去のことについて話している場合
「昨日遊園地に行けば会えたのに」など、既に過去の出来事だけど、もしそうであったらという仮定や願望の文章を作るときには、If文は過去完了形になり、カンマ以下の文章はwould+現在完了形になります。
If I had gone to the amusement park yesterday, I would have met you.
このように、過去完了形と現在完了形が入り混じる文章になります。かなり複雑な文章なので、繰り返し音読をしたり、英作文をして慣れるようにしましょう。
例文
- If I had become the actress, I would have been famous.
(もし私が女優になれていたら、有名になっていたのに) - If she had told me about her illness, I would have been with her.
(もし彼女が病気について話してくれてたら、私は彼女のそばにいたのに) - If he lost his dog in that accident, he would have cried a lot.
(もし彼があの事故で彼の犬を失っていたら、彼はたくさん泣いただろう)
以上が仮定法と呼ばれるifの使い方です。
他にもifを使った用法があるので、英作文の参考にしてください。
If possibleの使い方
If possibleは「可能であれば、」「できたら」という意味があります。自分の意見を押し付けたくない時や、周りに少し配慮したい時に効果的な表現です。
仕事で休みをもらいたい時や、少し希望を伝えるのを躊躇してしまうような内容の前に付け加えると良いでしょう。
- If possible, I want to have three days off because I need to go back home.
(もし可能であれば、実家に帰る必要があるので3日間休みが欲しいです) - If possible, I would like you to help me.
(もし可能であれば、あなたに手伝って欲しいです)
ifの意味と使い方のまとめ
最後にifについてのポイントをまとめます。
- 可能性がある場合のifは、if文を現在形、カンマ以下の文章を未来形にする
- 可能性がほぼない場合は、未来・現在ではif文を過去形、カンマ以下の文章をwould+動詞の原形にする。
- 可能性がほぼない場合の過去については、if文を過去完了形、カンマ以下の文章を現在完了形にする
- if possibleは意見を押し付けたくない時や、言い出しにくい要望の時に使うと便利
Ifは時制の使い方が非常に複雑で慣れるまで時間がかかります。
ただ、現在の時は~で書くという暗記をするのではなく、音読をしたり英作文を作ったり文法を使いながら覚えるようにしましょう。問題をたくさん解くことも効果的です。
Ifは時制を間違えてしまうことによって減点される可能性が非常に高いです。逆に言えば、時制さえ何とかなれば点数を取ることができるので、時制を押さえるところから始めていきましょう。