否定疑問文とは、否定の形でスタートする疑問文です。
- Are not you tired? (あなたは疲れてないの?)
- Do not you like dogs? (あなたは犬が好きじゃないの?)
- Cannot you read it? (あなたはそれが読めないの?)
- Is not it hard? (それは大変じゃないの?)
このように、最初から否定が入る疑問文です。言葉の通りではありますが、日本語に訳すと「~ではないのですか?」と言った形の訳し方になります。
では早速否定疑問文の作り方と回答の仕方について説明していきます。
否定疑問文のポイント
- 否定形から始める
- 「~ではないのですか?」と訳す
この2つを押さえれば否定疑問文はマスターできます!
否定疑問文の作り方
否定疑問文の作り方も簡単です。上記でも解説したように、最初から否定で入ればすぐに作ることができます。
そこで、例文を紹介するので確認してみてください。
- Can not he understand? (彼は理解できないのですか?)
- Is not is expensive? (これは高くないの?)
- Do not you like coffee? (あなたはコーヒーが好きじゃないの?)
- Do not you get this information? (あなたはこの情報手に入れてないのですか?)
否定疑問文の回答の仕方
否定疑問文の回答はYesとNoの意味が反対になる、ということを聞いたことはありませんか?
このように、否定疑問文の時の回答の仕方は普段の疑問文と異なります。
一般的な疑問文
Are you tired?(疲れましたか?)
→Yes, I am. (はい、疲れました)
→No, I am not. (いいえ、疲れていません)
否定疑問文
Did not you read this book? (あなたはこの本を読みましたか?)
→Yes, I did. (はい、読みました)
→No, I did not.(いいえ、読みませんでした)
このように、普通の疑問文であれば質問に対してYesとNoを本来の意味として使うことができます。しかし、否定疑問文ではこのようになります。
このように、YesとNoで意味が反対のように見えてしまうのです。そのため、「反対に書くだけで大丈夫!」と言う人も少なくありません。
しかし、反対に書く、ということを覚えてしまうと英語を日本語として理解をしているだけになってしまいます。
つまり、同じように反対で書かなければいけない文章である、You study hard, don’t you?(あなたは頑張って勉強をしているんですよね?)などの文法にも対応できなくなってしまうのです。
そこで、反対に書く、とわざわざ考えなくても理解できるようになる方法を解説します。
否定疑問文の回答のコツ
まず慣れないうちは、省略などをせずにしっかりと回答文を書く練習をしましょう。
例えば、
Did not you read this book?(この本を読んでいませんか?)
→Yes, I read this book.(はい、この本を読みました)
→No, I did not read this book.(いいえ、この本を読んでいません)
このように、Yes, I did. などの省略形を使わずにしっかりと回答文を書きます。くどいと思うかもしれませんが、何か気づいた点はありませんか?
否定しているはずのNoの文章が、疑問文と同じ文章になるのです。
普通の疑問文だと、
Did you read this book?(この本を読みましたか)
→Yes, I read this book.(はい、この本を読みました)
→No, I did not read this book.(いいえ、この本を読んでいません)
となります。
疑問文を肯定しているYesの文章が、疑問文とほぼ同じ文章になりますよね。
つまり、否定疑問文を否定で回答するということは「肯定する」という意味になるのです。
このように、回答文を省略せずにしっかりと書くことで、どちらが適切な答えかということが理解できるようになります。最初は、ややこしくて混乱するかもしれませんが、回数をこなすうちに段々と自然にできるようになってくるので是非実践してみてください。
そのほかの覚え方
他の覚えやすい方法というと、数学の公式に当てはめてみることもおすすめです。
中学1年生で習うプラスマイナスの掛け算は、マイナスとマイナスを掛けるとプラスになりますよね。しかし、マイナスとプラスをかけてもマイナスになります。
この式を否定疑問文に当てはめることができます。
疑問文×回答文=回答文の意味と考えてみてください。
- マイナス(否定疑問文)×マイナス(否定回答文)=プラス(肯定)
- マイナス(否定疑問文)×プラス(肯定回答文)=マイナス(否定)
- プラス(肯定疑問文)×プラス(肯定回答文)=プラス(肯定)
- プラス(肯定疑問文)×マイナス(否定回答文)=マイナス(否定)
このような考え方もできます。数学が得意な人は是非参考にしてみてください。
まとめ
最後に否定疑問文のポイントをまとめます。
- 否定疑問文は最初から否定で始まる疑問文である
- 回答するときは、慣れない間は省略形を使わずにしっかりと英文を書くと良い
- 何度も練習して否定疑問文に慣れることが大切
否定疑問文を作ることはそれほど大きな問題はありませんが、回答の方法は日本語にない方法なので混乱する生徒さんがたいへん多いです。
回答方法は、回数をこなさなければ慣れることができないので、多くの問題を解いたり音読をすることをオススメします。