受け身とは受け身は、人や物から動作を受けた時に使われるのが受け身と呼ばれる文法です。
受け身と呼ばれることもあれば、「受動態」と呼ばれることもあります。どちらも同じ意味なので、別の意味があるのかと複雑に考えないように注意しましょう。
受け身とは
「彼は私の車を壊した。」
この文は、主語である「彼」が「私の車を壊した」ということなので、主語が実際に行った動作を表す文章になっています。
この文章は能動態と呼ばれる文章で、英語を学び始めた時には最初に学ぶ文です。一方で、
「私の車は彼によって壊された。」
この場合の文章は、主語である「私の車」が、「彼」によって「壊された」という主語が他の力によって動作を与えられた文章になります。このような文章を受動態と呼び、能動態と区別をつけられています。
つまり、受動態は、「主語が動作を行った」のではなく、「主語が動作を与えられた」場合に用いる文章だと認識しましょう。
受け身の英文の作り方
英文法での受け身の形は、「主語+be動詞+過去分詞」で構成されます。
日本語での訳し方は、「~された」となることが多いです。
私の車は彼に壊された
My car was broken by him.
この文章の場合は、主語に動作を与えた本人である「彼」が明記されています。このように、主語に動作を与えた人や物に対しては、byがよく使われます。
今回は過去形でしたが、現在形の場合は
My car is broken by him.
このようにbe動詞が現在形に変わるだけなので、過去形と現在形は簡単に覚えることができるでしょう。
参考リンク:be動詞って何?be動詞を知ることは、英語を知ること!
受け身のポイントは過去分詞を覚えること
問題は過去分詞をいかに使えるようになるかです。過去分詞は現在完了や過去完了などにも使われるので、覚えておいて損はありません。
しかし、過去分詞には過去形と同様に、edやdを付けるだけで過去形にできる規則動詞と語形が変わってしまう不規則動詞の2パターンが存在します。
規則動詞は覚えることが簡単ですが、不規則動詞は覚えるだけでもかなりの時間がかかります。そこで、効率よく不規則動詞を覚える方法をご紹介します。
効率よく不規則動詞を覚える方法
不規則動詞にも、語感が似ている場合は同じような変化をする動詞がいくつか存在します。
例えば、
get→got→got(gotten)
このようにgetは不規則で動詞の形が変化します。ここで、forgetを見てみましょう。
Forget→forgot→forgot(forgotten)
となります。
getがスペルに含まれているforgetは、getと同じ変化をすることに気付いたでしょうか?このように、語感が似ている動詞は同じような変化をすることが多くあります。
このように、不規則動詞の中でパターンを見つけていくと効率よく覚えることができるので、是非実践してみてください。
受け身の例文
- PlayStation4 was created by Sony.
(プレイステーション4はソニーによって作られました) - This building will be built next year.
(このビルは来年建築されるでしょう) - This cake was made in France.
(このお菓子はフランスで作られました)
受け身の疑問文
受け身で疑問文を作る場合は、「be動詞+主語+過去分詞」という流れになります。
疑問詞であるDoは使われないので注意しましょう。Be動詞を前に置けば完成するので、覚えるのも難しくはありません。
この車はドイツで作られたのですか?
Was this car made in Germany?
このように、be動詞が先行するだけです。とても簡単ですね。例外もあります。
例外
未来形でwillを使うときは、willが先行します。
このビルは来年建築されるのですか?
Will this building be built next year?
このようにwillが先行し、will以下のbeはそのままです。よくisやwasなどの形に変えてしまう人がいるので、注意するようしましょう。
受け身の疑問文の例文
- Were these pictures taken when you were child?
(これらの写真はあなたが子供の時に撮られたのですか?) - Was your key lost in this building?
(あなたのカギはこのビルで失くされたのですか?) - Was this book written by Soseki Natsume?
(この本は夏目漱石によって書かれたのですか?)
特殊な受け身
受け身の中には、受け身の形をしていても能動態と変わらないものや、by以外の前置詞を用いて作る連語も存在します。
いくつか紹介するのでチェックしてみてください。
be動詞+interested+in~
「興味がある」という意味になります。この場合はセットで覚えてしまいましょう。
I am interested in Mathematics.
(私は数学に興味があります)
be動詞+surprised+at~
「驚いた。」という意味になります。この文法もすべてセットで覚えてしまいましょう。
I was surprised at this rain.
(私はこの雨に驚きました)
be動詞+made+of~
Made byでは「~によって作られた」となりますが、ofの場合は「~で作られた」という意味になります。物の材料などを言うときによく使います。
This house was made of wood.
(この家は木で作られています)
英文を作るときの表現としてとても便利なので、是非使ってみましょう。
受け身のまとめ
最後に受け身についてのまとめを行います。
- 受け身は主語が別の人や物から動作を与えられる時に使われる
- 語形はbe動詞+過去分詞で形成する
- 疑問文の場合はbe動詞が先行する
以上となります。
受け身は比較的覚えやすい文法であり、マスターすれば英文作成時にも様々なシチュエーションで使えるのでとても便利です。過去分詞は他の文法でも多く使われるので、受け身をマスターしながら過去分詞も覚えていきましょう!