副詞とは
副詞は動詞・形容詞・形容動詞を詳しく説明する(修飾する)単語です。
- はっきりと話す。 ・・・はっきり
- とても楽しい。 ・・・とても
- まったく関係ない。 ・・・まったく
子供にはとても分かりにくい品詞で、見分けるのも難しいようです。
言い切りで見分けることができませんが、そもそも副詞は形が変わりません(活用しません)。動詞の「立つ」は「立たない・たって」というように形が変わりますが、副詞の「とても」を変えることはできませんよね。
副詞は「形が変わらない」、他の言葉を「説明する」単語と覚えましょう。
連体詞とは
連体詞というのは「体言に連なる品詞」という意味で、必ず後ろに名詞がつきます。
- この家 ・・・この
- 大きなケーキ ・・・大きな
後ろに名詞がつくというのが大きな特徴ではありますが、それだと形容詞や形容動詞と同じになってしまいます。どうすればよいのでしょうか。
形容詞と形容動詞は、動詞と同じく形が変わることがあります。形容詞「大きい」は「大きく・大きかった」となりますね。でも、連体詞は変わりません。
連体詞は「形が変わらない」「名詞につながる」と覚えましょう。
接続詞とは
接続詞はイメージで答えられる人も多いでしょう。「だから・しかし・つまり」など、文や言葉をつなぎます。2つ以上をつなぐ単語と覚えましょう。
感動詞とは
子供は素直なので、感動する言葉が感動詞だ!と考えます。間違ってはいませんが、実は感動詞はもっと範囲が広いのです。
「おや」「まあ」といった感動だけでなく、「はい」「いいえ」といった返事やあいづち、「おい」「ねえ」という呼びかけ、「おはようございます」「さようなら」のようなあいさつも含まれます。
一言でまとめるなら、それだけで文になるのが感動詞ということです。
副詞・連体詞・接続詞・感動詞のまとめ
- 副詞・・・形が変わらず、他の言葉を説明する
- 連体詞・・・形が変わらず、名詞につながる
- 接続詞・・・2つ以上をつなぐ
- 感動詞・・・それだけで文になる
助詞とは
「女子」じゃなくて「助詞」だよ!と小学生は楽しそうに話しますが、肝心の特徴についてはあやふやなことが多いようです。
助詞は、それだけでは意味を持たない単語です。「は」「や」「ば」などは助詞ですが、それだけ言われてもなんのことか分かりませんよね。他の単語にくっついて初めて意味を持ちます。形も変わりません。
文の途中だけでなく、文の最後について疑問を表す「か」も助詞です。
助動詞とは
助動詞もそれだけでは意味を持たない単語です。ちなみに、それだけでは意味を持たない助詞と助動詞を合わせて「付属語」と言いますが、覚えるのは後にしましょう。
助動詞は漢字の通り、動詞を助けます。「(雨が降る)ようだ」「(何か食べ)たい」などがあります。ですが、動詞以外の形容詞などにもつくことは知っておいてください。
助動詞が助詞と違うのは、「ようだった」「ようで」など、形が変わることです。
助詞・助動詞のまとめ
- 助詞・・・それだけでは意味が分からない、形が変わらない
- 助動詞・・・それだけでは意味が分からない、動詞などにつく、形が変わる
練習してみましょう!
ここまでの説明が一通り分かったら、練習問題にチャレンジしてみましょう。説明のために親御さんが一人でやってみてもいいですし、お子さんと一緒にやってみても良いですね。
次の単語の品詞を答えましょう!
- きらきら
- 光る
- 夜空
- の
- 星
有名な歌の一説を単語に分けてみました。
解答にいく前に、選んだ理由を改めて確認しましょう。勘や当てずっぽうではなく、品詞ごとの特徴を思い出してください。覚えるのが大変なら、始めは特徴を見ながらでも構いません。
[解答]
- きらきら・・・副詞 (「光る」という動詞の説明をしています)
- 光る・・・動詞 (言い切りがウ段です)
- 夜空・・・名詞 (「が・は」をつけて主語になれます)
- の・・・助詞 (それだけでは意味が分かりませんし、形も変わりません)
- 星・・・名詞 (「が・は」をつけて主語になれます)
「きらきら」で迷った人もいるかと思います。10の品詞のうち「連体詞」と「副詞」は見分けが難しいので、焦らないでください。
まとめ
「自立語・付属語」などの言葉やさらに詳しい分類や例外については、この分類ができるようになってから考えればよいですし、そもそも受験ではあまり詳しい分類をさせられることはありません。
まずは品詞という言葉に抵抗を持たず、国語の勉強を進められるようになってくれれば嬉しいです。