used toとは、「以前やっていたけど、今はしていない」という時に用いる文法です。または、以前の習慣であったが、今は違うといった場合にも使われます。現在の状況とは異なる過去の話をしたいときに使う文法としてとても便利です。
対してbe used to は物事に慣れているという意味の表現方法です。
be used toとused toは同じような語形のため、混同される傾向が高く、しっかりと意味と構造を理解しなければケアレスミスを招く恐れがあります。
今回は、used to、be used to、それぞれの意味と使い方について解説します。
覚えてしまえばかなり便利な表現なので、是非マスターしましょう!
be used toの使い方
be used toとは、「慣れている」という意味になります。
「慣れた」「慣れつつある」「慣れている」などと使い分けることができ、日常会話でもよく用いられます。
be used toをしっかりと覚えることによって、used toとの混同を防ぐことができるので、詳しく解説していきます。
be used toの構文
be used toは、「主語+be used to+名詞」で構成されます。
慣れた、慣れつつあるなどのニュアンスを変えるときは以下を参考にしてください。
- be used to it. → 慣れている
- have got used to it. → 慣れた
- be getting used to it. → 慣れつつある
この3つを覚えるだけでも、様々な「慣れた」という表現を使うことが出来ます。
「仕事はどう?」「だんだん慣れてきたよ。」など普段の会話でも重宝するので、是非覚えましょう。
be used toの例文
- I am getting used to my new work place.
新しい職場にだんだん慣れてきたよ。
- She is used to having a pet.
彼女はペットを飼い慣れているよ。
- I have got used to baking this cake.
私はこのお菓子を焼くことにもう慣れたよ。
- You are used to playing golf.
あなたはゴルフをすることに慣れているんだね。
- He is getting used to his new school.
彼は新しい学校にだんだん慣れてきたよ。
be used toの注意点
be used toの表現方法はtoがついているので、どうしても動詞の原形を入れてしまいたくなりますよね。
しかし、be used toの場合は、必ずtoの後は名詞になります。
Toがあることによって、動詞の原形をつけて不定詞にすれば良いと考えてミスをしてしまう人が多いので、必ず覚えるようにしてください。動詞の場合はing型にすることで名詞的用法を用いるようにしましょう。
ポイント
be used toの使い方のポイントは以下の3点です。
- be used toは「慣れている」という表現をしたい時に使う
- be used toはtoの後は必ず名詞になるので注意する
- 「慣れた」「慣れつつある」などニュアンスを変えることも可能
used toの使い方
used toの場合は、「主語+used to+動詞~」という不定詞的用法で文章を作ります。
used toは、過去にしていたことに対して使う文法ですが、現在の状況とは異なるというシチュエーションであることが必要です。
例えば、昔はこの職場で働いていたけど今は違う、などといった場合です。頻繁に使われる話題としては、若い頃のスポーツや、タバコなどの習慣などが挙げられます。
「物事に慣れている」という表現であるbe used toと、「現在はしていないが、過去にしていた物事」を表すused toという区別をつけるようにしましょう。
used to の例文
- I used to work here but I am working in the school now.
私はここで働いていましたが、今は学校で働いています。
- She used to smoke but she quit smoking three years ago.
彼女はタバコを吸っていたが、3年前に辞めた。
- He used to drink coffee every day but he likes to drink tea now.
彼はコーヒーを毎日飲んでいたが、今は紅茶を飲むことが好きだ。
- You used to study in this university, did not you?
あなたはこの大学で勉強していたよね?
- I used to play the guitar but I started playing the drums 2 years ago.
私はギターを弾いていたが、2年前にドラムを始めた。
ポイント
最後にused toのまとめを行います。
- used to+動詞で、過去に習慣にしていた物事を表すことができる
- 過去に行っていたが、現在は異なる事に対して用いること
- be used toとは意味が全く異なる為、混同しないように気をつける
最後に
Used toとbe used toは日常会話でも頻出する表現であり、日常会話や英作文でとても重宝します。
しかし、多くの人が、語形が似ているために間違えやすいので、それぞれの特徴や構成をしっかりと理解するようにしましょう。
おすすめの学習方法としては、used toとbe used toの文章を交互に作り和訳を繰り返すという方法です。
自分で文章を作り和訳をすることで、文法の構成と意味の違いを脳に理解させることができます。何度も練習をすることですぐにマスターできるので、是非実践してみてください。