仮定法について、勉強を始めたみなさんは、今までにたくさんの文法、単語、熟語を習ってきたために、そろそろ頭の中が、「英語がわからない!理解できない!」と嘆いている状態にあることと思います。
『もし、英語がわかったら、勉強が楽になるのになぁ…』
そんなこと、考えたことはありませんか?実は、これが仮定法です!
仮定法とは
え?これってどれ?そう思われたかもしれません。
仮定法とはその名の通り、「仮定」について話す際に用いる文法のことです。日本語の「もし~だったら」が、仮定法の部分です。
英語が苦手でこの文章を読んでいる皆様には、次の文章の意味がよく分かっていただけるかもしれません。
If I were a specialist of English, I could finish the English homework in a flash!
(もし私が英語のスペシャリストだったら、英語の宿題をあっという間に終わらせられるのになぁ)
この仮定法にはポイントがあります。
それは、
- 現状あなたは英語のスペシャリストではない
- 現状あなたは英語の宿題をあっという間に終わらせられることはできない
ということです。
つまり、現実問題として「達成不可能であること」を「もし、できたなら、~なのになぁ」と仮定の話をしている訳です。
少し、親しみ深く感じてきて頂けているのではないでしょうか?
3つの仮定法とその例文
仮定法にイメージがついてきたら、今度はその中身を見ていきましょう。
今まで勉強してきた英語にも、「現在」「過去」「未来」について、文法など習ってきましたよね。
仮定法にも、「現在・過去・未来」で使い分ける必要があります。
でも、難しく考える必要はありません。英語はパズルと同じです。決まった場所に、決められたルールではめ込んでいけば、上手く文章が出来上がります!
1.仮定法現在
If it is fine tomorrow, we will go to the movies by bike.
(もし明日晴れたら、私たちは自転車で映画を見に行きます。)
例文を見ればわかるように、仮定法現在では、現在や未来のことについて、願望を述べています。動詞は原形を用います。
参考リンク:仮定法現在の使い方!ポイントは「これから起きる事」を仮定する事
2.仮定法過去
If you studied this page, you would get good marks.
(このページを勉強していれば、いい点数が取れるのに。)
仮定法過去では、現状で実現不可能なことへの、願望や想像を述べています。
あの時こうすれば、今こうなっていたのに、「やらなかったので、いまは実現出来ていない」というように、日本語に訳すと、その裏にダメだった事実が隠れています。
仮定法過去では、動詞はすべて過去形を、be動詞は主語が何であってもすべてwereを使います。
参考リンク:仮定法過去はこれで完璧!3つの表現方法とそれぞれの使い方
3.仮定法未来
If you should get a bad score again, go to the private cram school every day.
(万一悪い点数をまた取ったら、毎日塾に行きなさい)
仮定法未来では、現在と未来において「万一・まさか、起こるとは思わないこと」について、述べています。
仮定法未来では、この3つのパターンで文章を作ります。
参考リンク:仮定法未来の使い方を詳しく解説!3つの表現方法と仮定法現在との違い
その他の仮定法の構文
①If 主語 should 動詞の原形…
→もし万一~なら…
②If 主語 would 動詞の原形…,主語 動詞…
→もし~なら、~(気持ち、意思)です。
③If 主語 were to 動詞の原形,…
→もし~なら、…
※③は、到底現実的ではない時に使うと思ってもらえればわかりやすいかもしれません。
次の例文が、良い例ですね。
If I were a bird, I would fly to you.
(私が鳥なら、あなたの元に飛んでいくのに)
仮定法のまとめ
いかがでしたか?
意外と仮定法って簡単ですよね。英語は、文法も単語もたくさんあって「大変」と思うかもしれません。
でも、「もし、あなたが英語を好きになれたなら、あなたは大変とは思わなくなる」でしょう♪